【自社からのコメント】
名も無い零細企業がコンサルタントなしでISO9001の認証取得したことが初めて新聞記事になり存在が知られるきっかけになりましたが、その町工場の技術が認められたのは平成17年に大阪市テクノマスターとして現在認定されている19名の中の一人として兼綱広が認定されたからだと思います。
兼綱は創業時から先代と共に三元ラセン管工業を支え、テクノマスターに認定されてからは若者への技術伝承に力を入れており、そこから新製品開発チームが誕生して新製品のベローズが次から次へと開発されました。
会社見学の方たちが工場内を見回る際には必ず「ぜひテクノマスターにお会いしたい!」というほどの人気があり、見学者の方々の質問などに丁寧に説明をしています。
【ご本人コメント】
創業者 味岡社長よりロー付け溶接の基本を学びながら努力を重ね、テクノマスターと認定された事、大変自信になりました。
自分の持てるすべてを次世代に伝える事が責任だと思っています。
大阪市ではものづくり産業の発展を支えている技能者の中から、新技術や新製品の開発につながる新しい分野に創造的に挑戦し続けるなど、次代のものづくりに寄与する取り組みを行っおり優れた技能者を大阪テクノマスターとして認定・顕彰することにより、技能者の社会的な評価を高めるとともに、大阪市の次代のものづくり産業の発展に寄与することを目的として今までに15名が認定されております。 17年度は金型製作、機能めっき、溶接に関する技能者4名が認定されました。
ものづくり45年間の実績と後継者への模範となるために身ら先頭を切って技術の向上を目指し、社外の教育訓練にも積極的に参加して新しい技術の習得に努め社内の後継者つくりのための教育を担当し、また三元ラセン管工業の新製品開発の中心的役割を果たした実績が評価され溶接部門で弊社の兼綱広が認定され12月20日市長公館で認定式がおこなわれ認定証と記念品が贈呈されました。
【自社からのコメント】
三元ラセン管工業で薄肉のベローズ製造を始めたのが1996年の12月。
それ以来肉厚の金具と薄肉のベローズを溶接するため自らが溶接装置を製作し薄肉ベローズの溶接技術を確立してきました。
またOJTにて溶接技術を若者に教えこの16年間で9名の若者に日本溶接協会の試験に合格させています。
【ご本人コメント】
ベローズ溶接のやり始めは悪戦苦闘の毎日でしたが、今では若い人たちに技術を伝承出来るようになりました。
【自社からのコメント】
富相ベローズ工業から受け継いだベローズ製造も前職である住友金属で学んだ絞り技術を生かして改良し、より薄肉のベローズや特殊材料のベローズ開発を行いました。
技術伝承もしっかり行っており次のベローズ成型職人も育成済みです。
【ご本人コメント】
薄肉ベローズ(t=0.1)の試作は絞りのシワが取れず、若いスタッフと四苦八苦しながらなんとか試作品が出来ました。
この技術はベローズ成型技術の向上と会社の財産になったと思います。